その他
後天性眼瞼下垂症
顔を正面に向けた時、まぶたが瞳孔(黒目)の上まで上げられない状態を眼瞼下垂症と定義しますが、実際は視野を確保するために、眼瞼挙筋を余計に収縮させたり、眉毛を持ち上げたり、顎を上げたり、頭を回転したりして、瞳孔が出るような代償行為をしているので見過ごされる場合が多いです。
まぶたを擦る(アトピー、逆さまつげ、花粉症、コンタクトレンズの使用、良く泣く、目を覚ますため、化粧を落とすため)と、腱膜が瞼板より外れたり薄くなったりして、神経も筋肉も正常なのに、まぶたが挙がらなくなるのが腱膜性眼瞼下垂症です。
毛巣洞
毛巣洞は、毛巣瘻(もうそうろう)とも呼ばれ、肛門の少し上に皮膚に小さな穴が開いている状態です。腋にできることもあります。
生まれた時からある場合は、皮膚の表面から体の内側に向かって管が伸びており、先天性皮膚洞(せんてんせいひふどう)とも呼ばれます。
普段は症状がありませんが、痛みがあって、穴の周りが腫れたり、穴から膿などが出てきたりする場合は細菌による炎症が起こっている可能性がありますので治療が必要です。
お子さんのおしりの真ん中に小さな窪みや穴を見つけたら、ご相談ください。
禿髪・薄毛
禿髪には男性型の禿髪と、ヤケドや手術痕などによる外傷性禿髪の二つがあります。
近頃では男性に見られるような禿髪が女性にも見られることがあります。
腋臭症(わきが)
腋臭とはわきの下のにおい、「わきが」とも呼ばれています。
腋臭の原因となるアポクリン腺の汗腺はわきの下、外耳道、まぶたの縁、鼻、乳輪、外陰部などの毛穴に分布し、その汗に含まれる脂質・タンパク質が皮膚表面の細菌の作用で分解され特有のにおいを生むとされています。
このアポクリン腺の発達には遺伝的素因、性ホルモンなどが関与するほか、腋毛の量、精神的素因(ストレスや緊張など)もにおいの発生に関係しているようです。